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環境緑化事業部2021-06-02

ミステリアスな生態が人気を集める。キモかわいい食虫植物たち!

植物といえば普通、種が落ちた場所で根を伸ばし光を浴びて成長する、

他者を捕食して生きる我々動物とは正反対の、静的なイメージが一般的です。

 

 

今回は、そんな固定観念を一蹴する、

ミステリアスでキモかわいいと話題のニッチな人気者、

食虫植物をご紹介します。

 

ボタニカル

 

 

 

植物に興味がある方なら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

自らの体の一部をトラップへと進化させ、罠にかかった生物を捕食し繁殖していく。

その能動的な生態や、なんだか気味の悪い見た目から

熱狂的マニアの方がたくさん存在します。

 

 

では早速ゲテモノたちを見ていきましょう!

 

 

 

 

ハエトリソウ

ハエトリソウ

食虫植物といえばまずこれを連想するのではないでしょうか。

はさみ型の葉っぱの内側に針のような突起がついており

この突起に約30秒以内に2度何かが触れた時点ではさみが閉まります。

比較的育てやすく、人気の高い種類です。

 

 

 

ウツボカズラ

ウツボカズラ

こちらもその筋ではかなり名の知れた植物。

袋の内側に水がたまりそこに入り込んだ獲物を分解して養分を吸収します。

種類によってサイズに差があり、大きなものでは袋状の葉が40cmにもなるそうです。

 

 

 

サラセニア

サラセニア

ウツボカズラと似た生態をしており、

こちらも袋型の葉に入り込んだ獲物を分解吸収します。

ウツボカズラと比べて少しマイルドな見た目から女性にも人気がある種類です。

 

 

 

モウセンゴケ

モウセンゴケ

日本にも生息している食虫植物です。

葉の先端から粘着質のある分泌液を出し

それにくっついた獲物を溶かし養分を吸収します。

関東の尾瀬ヶ原、千葉県の山武市にその群生地があります。

 

 

 

コウシンソウ

コウシンソウ

日本固有の食虫植物です。

花と葉の表面に線毛があり、そこに付着した生物を捕食します。

日本種らしい非常につつましく愛らしい見た目をしておりますが、

絶滅危惧Ⅱ類に指定されていますので見つけても遠くから愛でるだけにしてあげてください。

 

 

 

 

 

君たちなぜこんな姿に・・・

とお思いの方もいらっしゃるかと思います。

 

 

姿形は違えど、上記の植物たちにはある共通点があります。

それは、

それぞれの生息地域が通常の植物があまり入り込まない痩せた土地であること。

特定の養分が少ない場所に多く生息しているんですね。

 

yasetatoti

 

 

食虫植物も通常の植物と同じように、根から養分を吸い上げ、光合成を行います。

しかし痩せた土地で生きていく上では、それだけでは足らず、

虫などの小動物を捕食することで補っているんだそうです。生存戦略の賜物ですね。

 

 

最近ではホームセンターなどでもよく目にするようになりましたね。

実際に育ててみようと思っても、その理解の範疇を超えた見た目や生態から

手を出しあぐねている方もいるのではないかと思います。

 

 

そんなアンタッチャブルな彼らの取り扱い方もご紹介していきます!

 

 

 

・鉢

素焼きの鉢がおすすめです。

食虫植物は根が短いものが多く根腐れを起こしやすい為、

水はけの良いものを選んであげましょう。

テラコッタ

 

 

・土壌

痩せた土地に生息していることから、基本的には養分の含まれていないもの、

水苔単体や、赤玉土や軽石などが多く含まれたものを使用しましょう。

同じ理由で肥料もほとんど必要ありません。

ミズゴケ

 

 

・設置場所

なるべく日当たりの良い場所に置いてあげましょう。

日当たりが悪いと罠を仕掛ける葉っぱ(捕虫葉)をつけなくなってしまいます。

hiatari

 

 

・水やり

原産地が乾燥している地域の種類は、土(水苔)の表面が乾いたらたっぷり水をやり

鉢底から出た分は捨てましょう。

原産地が湿地・熱帯林の種類は深めの鉢皿に鉢の1/5程度水を溜めておきましょう。

ただし夏場は腐りやすいので、1,2日置きに水を取り換えましょう。

腰水 

 

 

★注意点

・つついたり、意図的に虫を捕食させない

虫の捕食には膨大なエネルギーを使います。

つついたり、摘まんだアリやコバエを捕食させると自然に捕食した分に加え

エネルギーを余計に消費してしまうので枯れの原因となります。

 

 

・基本的には虫以外与えない

愛好家さんの間で小エビや鶏肉などを与えるなど、

虫以外を捕食させる試みがなされていますが、

プロの方々の知識有っての事ですので、

観賞目的の方は絶対にマネしないようにしましょう。まず枯れます。

 

 

・設置場所の移動を極力控える

余程の理由が無い限りは決まった場所で育ててあげましょう。

他の植物もそうですが、その環境に合った葉っぱを出していくので、

急に環境が変わると枯れる可能性があります。

 

 

・虫取り効果に期待しない

お部屋の中での虫取り効率はあまりよくありません。

虫除去の目的での購入はお勧めできません。

 

 

 

上記のことに気を遣ってあげれば、元気に育ってくれると思います。

 

 

 

いかがでしたでしょうか。

奇妙な見た目、植物の一般的な常識から外れた生態

そんなミステリアスな食虫植物のことを少しでも知っていただけたのではないでしょうか。

少し敬遠しがちな方も実際育ててみればきっと可愛くなってくるはず。

むしろそういう人の方が沼にはまると思います。

 

 

どんどんキモかわいくなってきますよぉ!!

 

kawaii

 

 

気になった方は是非育ててみてくださいね。

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